七日間ゲーム


「あのさ、さっきから何?!あたしたちに聞こえないように喋ってんだろうけど、筒抜けよ?!


確かに芽依と慧は、何かしら、みんなに迷惑とかかけてたかもしれない。


だけど今、文句とか嫌味を言う時?!死んじゃったんだよ?!なのに……居なくなって良かったみたいな……


同じクラスメートじゃない……。」


と琉嘉は泣き崩れた。


教室にいる生徒がみんな、琉嘉たちを見ている。


二人に対して嫌味を言っていた男子生徒は、琉嘉の涙で動揺して、黙り込んだ。



そこに慶一が入ってきて、


「琉嘉………大丈夫か?」


と嗚咽をしながら泣いている琉嘉の背中を擦った。


琉嘉は『………大丈夫』と答えながら、頷いた。


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