F学園~秘密の学園生活~
「あの・・・仕事って?」

バッ

一斉に皆がこっちを向いた。

「もしかしてこれ読んでない?」

そういって由宇さんは辞書のようなものを取り出した

「あ、はい。読んでないです。」

「はぁ・・・。あきれてものも言えん。」

なんで?!なんであきれられなきゃダメなの?!

「裕輝。俺知らんから。じゃあ仕事いってき」

はぁ?!

「岬羅チャン。説明するから、よーーーく聞いてね?」

そういって、寿々さんが話し始めた。

「――――わかったかしら?」

「はい。」

「じゃあ今日は、ゆっくりしてね。明日は学校だから。」

「由宇が明日迎えに行くからねー」

バタン

寿々さんが話した内容は、

このF学園の生徒はワケアリの生徒ばかりが通学していて、

ワケアリというのは、生徒全員が『芸能人』ということと、

ほとんどの人が大手芸能事務所『floral』に所属していること。

そして一般人は私、鮎川岬羅のみであること。

生徒たちにいい刺激を与えようとして一般人を募集したんだけど、

芸能人に興味アリまくりの人ばかり応募してきたから

芸能人とか興味ない私が受かったんだとか・・・。

とりあえずこの学校は普通常識じゃありえない学園。

そしてあの関西弁男の秦っていう人は超売れっ子らしい


「説明書読んどくか。」


そう一人でつぶやいて、あの辞書のような説明書を読み出した。
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