夢幻の姫君
「それも理由になるかもしれないけど、自分達がやったのは事実でしょう? ののに謝りなさい」
「はいっ」

美羅がそう言ったので安心したのか、ホッとしている奴がいた。

「じゃあ全部立花 菜々子が悪いの?」
「そうなんです!!」
「トモダチじゃないの?」
「違います! あんな奴」

 言ってしまったな。はぁ。やっぱり黒いな。あいつ等が友達だって知っててこれだ。

「じゃぁ、退学にしてもいいよね?」
「えっ………」

あ~あ 弁護するきもならねぇ。残念な奴らだ。ご愁傷様です。

「でも、停学処分じゃ……」
「うん。でもそれを退学にするの。トモダチじゃないならいいでしょう?」

笑顔が怖いよ。主殿。俺は逃げてもいいですか?

「そんな事できるわけ……」
「やってみないと分からないデショ?」

こっちを見た。はい。実行ですね。やりますよ。やればいいんでしょ。

「校長。ではいいですね?」

俺は廊下に向かって話しかける。 そこには立花菜々子もいたが気にしない。
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