夢幻の姫君
きゃぁぁぁぁぁ
教室は、悲鳴に包まれたが、静かになった。
「なっ!!」
立花は驚きの声を上げた。
美羅がナイフを弾いて、自分の懐に入り込んでいたのだから。
ニヒルな笑みを浮かべたままの美羅が言う。
「金があれば何でもできると思ってんじゃねーよクソガキが。金で何でも解決できれば、世の中苦労しねーよ」
「っつ」
「自分の力じゃ、なにも、できないのにねぇ? そんなんじゃ好かれないよ? 君のオトモダチは君をオトモダチだと、思ってなかったようだしね?」
立花は涙を流しながら、その場で倒れた。
ありゃ、人間不信になりそうだ。 それより
「言い過ぎじゃね?」
「他に言いたい事あったんだけど、忘れて“あれだけ”しか言えなかった。
あんなに言ってあれだけって。 ほんっと恐ろしいよ主殿。 本気にならない事だけを祈る。今後は。
「怖がられない?」
「のの以外は興味ないからいい。でもみんなには正義の味方!!ってなってるから」
「はっ?」
「立花はやり過ぎた。みんな怖くて言えなかった。今回はそれを私が優しく諭した事になっている。オトモダチ以外はね」
何も言えなかった。力の乱用だよね、まったく。
そういうところ、嫌いじゃないけどね。
東原は、最強な親友が出来たわけだ。怖いものなしだな。
まぁ、平和な毎日に戻ってよかったよ。
しかしその平和は、幻であったとすぐに思わされることになる。
教室は、悲鳴に包まれたが、静かになった。
「なっ!!」
立花は驚きの声を上げた。
美羅がナイフを弾いて、自分の懐に入り込んでいたのだから。
ニヒルな笑みを浮かべたままの美羅が言う。
「金があれば何でもできると思ってんじゃねーよクソガキが。金で何でも解決できれば、世の中苦労しねーよ」
「っつ」
「自分の力じゃ、なにも、できないのにねぇ? そんなんじゃ好かれないよ? 君のオトモダチは君をオトモダチだと、思ってなかったようだしね?」
立花は涙を流しながら、その場で倒れた。
ありゃ、人間不信になりそうだ。 それより
「言い過ぎじゃね?」
「他に言いたい事あったんだけど、忘れて“あれだけ”しか言えなかった。
あんなに言ってあれだけって。 ほんっと恐ろしいよ主殿。 本気にならない事だけを祈る。今後は。
「怖がられない?」
「のの以外は興味ないからいい。でもみんなには正義の味方!!ってなってるから」
「はっ?」
「立花はやり過ぎた。みんな怖くて言えなかった。今回はそれを私が優しく諭した事になっている。オトモダチ以外はね」
何も言えなかった。力の乱用だよね、まったく。
そういうところ、嫌いじゃないけどね。
東原は、最強な親友が出来たわけだ。怖いものなしだな。
まぁ、平和な毎日に戻ってよかったよ。
しかしその平和は、幻であったとすぐに思わされることになる。