夢幻の姫君
この国を統べる者
王宮は国の南にあった。
草花が綺麗に手入れされた庭。そびえ立つ綺麗な城だった。
ただ、光が当たっているのに、陰っているように感じた。
私がレンの後に続いて入ると、お化けを見たような顔をした使用人達に遭遇した。
皆ココで働くメイドあるいは侍女らしい。
私には上の違いはわからないが。
「は、春姫様・・・・・・」
一様にそう呟いて私を見ていた。
一部の者を除いては。
その者達は憎しみのこもった目や、恐怖で震えている者がいた。
「レン。あれは・・・」
「花姫様の専属だ。言っておきますが花姫様は、貴女の妹君です」
「妹? では、私は妹に嫌われていたのでしょうか。」
そう思いたくなるような、目線だった。
「いいえ。むしろ好かれていたと思いますよ」
「じゃぁ、どうして―――」
「ここです」
話を切られて前を見ると綺麗な装飾がされたドアがあった。
「さっきの事は、訊いてみてもいいですよ。準備はいいですか?」
「はい!!」
そして、ドアを開けた。
草花が綺麗に手入れされた庭。そびえ立つ綺麗な城だった。
ただ、光が当たっているのに、陰っているように感じた。
私がレンの後に続いて入ると、お化けを見たような顔をした使用人達に遭遇した。
皆ココで働くメイドあるいは侍女らしい。
私には上の違いはわからないが。
「は、春姫様・・・・・・」
一様にそう呟いて私を見ていた。
一部の者を除いては。
その者達は憎しみのこもった目や、恐怖で震えている者がいた。
「レン。あれは・・・」
「花姫様の専属だ。言っておきますが花姫様は、貴女の妹君です」
「妹? では、私は妹に嫌われていたのでしょうか。」
そう思いたくなるような、目線だった。
「いいえ。むしろ好かれていたと思いますよ」
「じゃぁ、どうして―――」
「ここです」
話を切られて前を見ると綺麗な装飾がされたドアがあった。
「さっきの事は、訊いてみてもいいですよ。準備はいいですか?」
「はい!!」
そして、ドアを開けた。