夢幻の姫君

秘密と秘密

「はぁ、はぁ、はぁ・・・」

深く考えてたら、遅刻しそうになった。

な、何かデジャヴっぽい・・・

ガラッ

「のの、おは「美羅~ 会いたかった!!」
「グエッ」

ののにつぶされた。苦しい、苦しいよ、バタバタ。

「く、くるし・・」
「あ、ごめん」

やっと離して貰えた。 

 もう、ただでさえ急いで息切れてたのに・・・

「何でそんなに・・・」
「だ、だって3日間だよ?! 連絡取れなかったのが!!」
「ごめん!! それは・・・
「それは!?」
「おい、そこ。HR始めるぞ。座れ」

いいところでまた先生登場。 
 図ってんじゃないかと最近思うようになってきた。
 だって。いつもいいところで来るし? 遮るし、それに・・

「おい、桐生どうした?」
「ほい?」

考えてたら呼びかけられて、変なこと言ってしまった。
 なんだ“ほい”って。

クラスはクスクス笑いで満ちている。

 は、恥ずかしい・・・


先生が話し終えるまで、顔を上げれなかった。


 何か今日は、いい事ないかも・・・
母さんが避妊とか言うし、ほいって言うし。


―――そしてそれはまだ終わらない。
  そして最悪な事が起こる。

     美羅にとって最悪な――――
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