夢幻の姫君
「お母さん?」
話してくれなかったことに若干の怒りを感じながら、話しかける

「うぇ? あぁごめんね~ 言おうと思ってったんだけど、忘れてた てへっ」
 呆けていたのから、帰還した母は奇声を発した

つーか てへっじゃなーい
 眉間のしわを増やしながら母を見つめる

「だ、だって昨日言おうと思ったんだけど考えてたから…」
「もっと前に言えばよかったと思うけど? 流れからすると前から決まっていたんでしょう?」

詰め寄ると母は黙ってしまった。ちょっとかわいそうになったので、話を戻すことにした

「その弟とやらは 何時頃いらっしゃるんですか?」

親子喧嘩も楽しそうに見ていた奴に話しかける。

「5時頃かと」
 ニコニコ顔で返された。ムカツク。
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