夢幻の姫君
7章: キッカケと変化
響という男
「あ、もう10分経ったので下に迎えに行ってきますね」
そう言ったお父さんにみんながん?ってなった。
「え? 別にここに来たら電話が鳴るからいいんじゃない?」
そう言ったら同意見だったようでみんな頷いた。
それを見たお父さんが、苦しそうにハハッと笑う。
「いえ、きっと騒ぎになってしまうのでその前に……」
ピリリリリリッ
電話が鳴り健人がハイ、と出た。
「副社長~!!助けてください!!」
電話口からそんな大きな声が聞こえた。
「え?」
「はい?」
「何です?今の」
「・・・・・・」
思い思いに言葉を発した。隼人は目をパチパチしていた。ただお父さんだけは、
「遅かった…………」
そう溜息を漏らした。
ドーユーコトですか?
健人が慌てて電話の向こうの人に聞く
「何があったんですか?!」
「な、何かわからないんですけど、いきなり桐生部長を出せとか言って、お名前を聞いても教えてくれないんですっ。それからうるさくてっ、他のお客様が」
相当困惑しているらしい。いつもは冷静らしい受付嬢が焦っている。
「ハヤクソウセイヲダサンカイ!! ワシハヨバレテキタッテイットルヤロ!!」
そう小さく電話から聞こえた。聞こえると言う事は相当叫んでいるのだろう。ちらりとお父さんを見る。
苦笑しながら言った。
「電話、変わってください」
そう言ったお父さんにみんながん?ってなった。
「え? 別にここに来たら電話が鳴るからいいんじゃない?」
そう言ったら同意見だったようでみんな頷いた。
それを見たお父さんが、苦しそうにハハッと笑う。
「いえ、きっと騒ぎになってしまうのでその前に……」
ピリリリリリッ
電話が鳴り健人がハイ、と出た。
「副社長~!!助けてください!!」
電話口からそんな大きな声が聞こえた。
「え?」
「はい?」
「何です?今の」
「・・・・・・」
思い思いに言葉を発した。隼人は目をパチパチしていた。ただお父さんだけは、
「遅かった…………」
そう溜息を漏らした。
ドーユーコトですか?
健人が慌てて電話の向こうの人に聞く
「何があったんですか?!」
「な、何かわからないんですけど、いきなり桐生部長を出せとか言って、お名前を聞いても教えてくれないんですっ。それからうるさくてっ、他のお客様が」
相当困惑しているらしい。いつもは冷静らしい受付嬢が焦っている。
「ハヤクソウセイヲダサンカイ!! ワシハヨバレテキタッテイットルヤロ!!」
そう小さく電話から聞こえた。聞こえると言う事は相当叫んでいるのだろう。ちらりとお父さんを見る。
苦笑しながら言った。
「電話、変わってください」