夢幻の姫君
学校行く前だったので、少し腫れた目を治すのがたいへんだった。

出るのが遅いと部屋に来た真琴に、泣いているのが見つかり、説明するのにさらに時間がかかった。

―――隼人が言っても信じないんだもん。真琴ってば。

そして、目を冷やした後、行こうとしたら

「どこ行くんですか?」

そんな事を言うので

「学校に決まっているでしょ」

「駄目だ。安全面を考えて車で行ってもらう」

敬語とれてるし、バカ真琴。
車はヤダな……目立つし。リムジンなんて、あんな大きいの邪魔でしょうに……
と言うより、場所無いし。

「まぁ、普通車ぽっい車で行くので安心してください」

何か気になる言葉があったけど、ま、いっか。

そうして私達は学校に向かった。

彼女に会う為に。
< 194 / 210 >

この作品をシェア

pagetop