夢幻の姫君
 目の前は 赤い海ができていて

  白かった壁は 赤黒く

 たくさんの子供が 倒れていた





    ナニ コレ……


  「――――逃げて!!」

 目の前に出てきた女の子が 私をかばって倒れる

 「い、いやぁぁぁぁぁ」


   生きているのは 私だけ
 あるのは 血の海と 屍


  「い、いやだ も、もう「どこに行くつもり?」
不意に 男の声がした。

   体が、震える

  「逃げられないよ、なぜならお前は―――――
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