夢幻の姫君
「え、な、何?」
立花さんとクラスのみんなが止まる。

それはそうだろう。何も無いのに物が浮いているのだから。
 でも私は、それどころではない。

「何をした。お前はののに何をしたのか言ってみろ!!」

力がみなぎる。私の周りのものが浮いている。そんなことより

「これで、死んだらどうしてくれる!! ……絶対に許さない」

怒りが頭を支配して、もう深く考えることができない
 美羅の黒色の目が灰色に変わる

「ひっ」

立花は恐怖で震えている

私の周りの光が強くなり、奴らを包もうとしたとき――――

「やめろっ!!」
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