夢幻の姫君
4人の兄弟は、風呂と食事をを済ませ新しい服になっていた。
 ちなみに今はクーの宿泊しているホテルにいる。

「自己紹介、よろしくっ!!」

テンションがあがってキャラが崩壊しかけているクーを、高杉親子が生暖かい目で見つめていた。
 さっきお礼を言った子が言い始める

「俺は怜斗。13歳。こっちが優。9歳。仏頂面の方が隼人、笑っている方が和哉。2人とも4歳」

クーは脳内にインプットしてから聞く。

「どうして、日本の名前なの?」

聞かれた際、双子はピクッとし優が眉を寄せながら答える

「俺達は親父の連れ子。親父が再婚したから…」

再婚相手がアレだったと。大方子供が邪魔になったんだろうとそう考えた。

「行くとこ無いなら、家においでよ!」

今回は健人が言った。こいつも大方同情だろうとクーは考えていた。
 真琴は呆れ顔だったが嫌ではないらしい。口元が笑っていた。

「親には言っとくから、とりあえずおいで!!」

4兄弟を無理やり納得させ、日本に連れ帰った。
 それを見ていた真琴はほぼ誘拐なんじゃと思っていた。
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