夕陽
ザザザザッ
森の中を、ひたすら走る。
まだ気配は感じる。
ここまで追いかけてくるって・・・
ストーカー?!
心は焦る一方で。
距離はグングンと近づいていく。
「ヤバ・・・
体力の限界・・・」
バタン・・・
薄れゆく意識のなか、
1つだけ思った。
自己防衛を主張すれば・・・
いいじゃんか・・・
逃げる必要ないじゃん・・・・
「つかまーーえたっ
じゃあ屯所に来てもらいましょうか?」
と・・・んしょ・・・?
てかこの人めっちゃ美形で・・・
髪の毛長い・・・・
ブツンっ
完全に意識が飛んだ。
・・・これから起こることも知らずに。