夕陽
「あついな。
駄目や。行動するんは熱が引いてからにせぇ。
今はゆっくり休み?」
そういって山崎は優しく微笑む。
「で、でも・・・!」
確かに、怠い。
言葉一つ一つに頭がガンガンする。
正直きついかもしれない。
「そんでへんな行動起こしてみんなに迷惑かけて
終わっていくんか?」
「・・・っ!せ、りざわさんは・・?」
智咲は泣きそうな目で山崎を見る。
「・・・っち。
儂が芹沢さんに忠告しといてやる。
まぁどうするかは芹沢さん自身やがな。
それまではゆっくり休んどき?」
目の前がぼーっとしてきた。
本格的にきつい。
何を言っているのかは聞き取れないけど、
何故か安心できる。
「ありがと、山崎。
もぉ本当に怠くなってきたから、
寝るね。」
そういって智咲は微笑むと、
もといた布団に戻る。
「ああ。ゆっくり寝て、いつも見たいに
五月蠅いくらいに元気になるんやで?」
「あはは・・。
おやすみ、山崎。」
「・・・まだ昼なんやけど?」
そういって智咲は規則正しい寝息を立て始める。
だがまだ顔が赤く、怠そうな雰囲気は
見ていてすぐにわかるので、
山崎は少し智咲を看病することにした。