夕陽


「うーん。仕方ないから被るけど
猫耳娘でいい?」

「いーや数段マシになったね!
ていうか同じ猫耳なんだから最初から
それにすればいいじゃんか!
何だよ売春婦って!」

藤堂が必死に訴える。

「え、だってさ?それしか思いつかなかったんだもん・・。」

しゅん、と智咲はうなだれる。

「ていうか売春婦って何?」

項垂れた後、智咲は藤堂に聞く。

「えええ?!知らないで使ってたの?!
馬鹿?!馬鹿なんだね本当!」

ぽん、と智咲の肩に原田の手が乗る。

「売春婦ってのはな、
男がその職業やってる女子に金を払って
ーーーーーしたりーーーしたr」

「左之ォォォォォォオォォ!!
何真っ白な汚れもない子に変なこと教えてんの?!
馬鹿左之!阿呆左之!」


「ーーーーーって何?
ーーーーってどういう意味?
ねぇ、教えて?左之じゃ頼りに
なんないや。ねぇ?教えて平助?」

こくん、と首を傾げる。

「ええーと、それはその・・・。」

ーーーーとは放送禁止用語なので
使えない。


「うーん。やっぱり平助は使い物にならないなぁ?
新八!!知ってる??」

またもやこくんと首をかしげて永倉に問いただす。


「え・・・。あれだその、・・・土方さんに
聞けばわかるよ」

明後日の方向を見て喋りだす永倉。

「へえ。でも今土方さん忙しいしー。
土方さんのことはなんでも知ってる人・・・。」

うーんと智咲は考え込む。

「・・・!
総司さんに聞いてみるね!!
総司さんなら知ってるよね?」

そう期待に満ちた目をして永倉に聞く。


「ま、まぁ・・・一応知ってるんじゃね?」

曖昧な返事をしておいた。


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