夕陽


・・・・・・・・・・・・・



「それでは今宵新撰組結成の宴を行う!」

近藤が嬉しそうにいう。

わぁぁぁぁぁ!と歓声が巻き起こる。

「今日は特別な格好をした人もくるぞ!」

近藤は続ける。

「さぁ!入ってくれ!猫耳少女と
猫耳娘だ!」


そういって猫耳の格好をした智咲と藤堂が
広間に入る。


アレ誰?知らない人?そういえば藤堂隊長いなくね?
丈短くない?

そういう声がひそひそと聞こえる。


「にゃん!猫耳少女です!
悪いことする人はぁ、月にかわって
お仕置きよ★」

智咲は決め言葉を言ってウィンクをする。

「ね、猫耳娘です・・・。
よろしくお願いします」

顔を真っ赤にした藤堂がぼそぼそとしゃべる。
とても初々しい。



「・・・あれ、藤堂さんと智咲さんじゃないですか?
ていうか誰も気づいてないんですか?」

沖田が土方にこしょこしょと話す。

「大丈夫だろ。ていうか面白いもんやれとは
いったが変装しろとはいってない・・」

はぁ、と土方はうな垂れる。

「にゃん!
猫耳少女と猫耳娘がお酌してあげるにゃ!
まずはぁ・・・?
そっ、じゃなかった沖田さん!
お酌してあげる★」

そういうと智咲は酒樽をもってふらふらと
沖田の下へ行く。

「ちょ、そんなにいらないですよ!
ていうか転びますよ?!気をつけてください!!」

わたわたと沖田は慌てる。

猫耳娘こと藤堂はいろんな隊士に普通にお酌して回っていた。



(僕も普通にお酒飲みたい・・・。by藤堂)
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