夕陽
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「そーぅじさぁん♪
一緒に甘味処いきませんかぁ?」
すっぱーん♪
思いっきり私と総司さんの部屋の襖を勢いよくあける。
るんるんるん。
芹沢さんが暗殺されてから約5ヶ月がたつ。
今は1月で、とても寒い。
冬独特の冷たい空気が頬を通り抜ける。
なんともいえない爽快感。
ただいま地獄の冷たい水での洗濯物が終わり、
気分も体も爽快マックス。
「えええー。
寒いですよー。智咲さん、お金渡すんでかって来てくれません?」
羽織をたくさん着た総司さんが部屋で震えている。
うーん。愛くるしいというかなんというか。
「えええ!嫌ですよぅ!一緒に行きましょう!?
ほおら!私なんて着流しに袴以外何も着てませんよぅ?」
私は女中なのだが、女物の着物を着ることが出来ないので、袴に着流し、という男の子姿なのだ。うーん!動きやすい。デリシャス!
でも前みたいに面倒なさらしは巻いてないよ(はぁと
(どうせなら女子らしく着物着てほしいよなby原田)
「智咲さんは元気過ぎるんですよ!
ううう、襖開けっ放しにしないでください!寒いです!」
凍え縮まっている総司さん。
なんであんなにたくさん着物着てるのに
なんで寒いのかな。
ああ。抱きしめたくなってくる!
駄目だ!このままじゃ変態になってしまう!
強行突破で総司さんを連れ出さなければ!!
「つべこべ言わずに、行きましょう!
こんなか弱い乙女を外に野ざらしなんて総司さんは
目がツンボだよ?!さ、いこ!」
さりげなく手を掴んでボディータッチ。
総司さんをちらちら見る。
あら、とっても嫌そうなお顔。
それじゃあせっかくの格好いいお顔が台無しね。
え、ボディータッチが嫌なんじゃないよ!
外に出るのが嫌なんだ!
ていうか新撰組って無駄に格好いい人多いなぁ。
原田さんとかー。土方さんとかー。斉藤さんとか。
沖田さんとか藤堂さんはショタの種類ね!