夕陽


さっさと席につき、自分たちが頼んだものを来るまで待つ。

「総司さん?今日行きたい所があるので、
一緒に行ってくれませんか?」

うるうるうる。
一生懸命おねだり!!


「うっ・・・。その顔で見るの、止めてくれません?まぁいいです。行きますよ?ご一緒します」

にこりと微笑む。
あぁ!天使!まぁ嫌っていっても無理やり連れて行くけど!

「うあぁ!流石総司さん!大好き!」

ぎゅっ!
机という境を越えて総司さんに抱きつく。
うう、温かい!こんちくしょお!
羽織でかなり温めてたのね!!

「ちょ?!智咲さん?!やめてください!!
ってつべた?!冷たいです!さぶーー!!」


(や、柔らかい!?けどなんか冷たい。by沖田)


「注文の品でぇーっす!ごゆっくりぃ★」

最近雇ったのだろうか。
ちゃらちゃら着飾った若者がウィンクしながら
大量の品物を机の上においていく。

「うふふふふふ!
おいひぃ!あんこが!あんこが絶妙~!」

幸せ満点!頂点!

ひょいっ!

もぐもぐ。
自分の手元にあった団子がなくなる。

「本当ですねー。なんともいえませんね。
あ、饅頭食べます?」

自分が食べていた饅頭も差し出す。

「え・・っ!い、いいの・・・?」

これってもしかするとの間接ちぅ?!
お顔が真っ赤になっちゃいます。

「え、食べかけ、嫌ですか・・?」

しゅん・・、と捨てられた子犬の顔をする。

「えええ?!い、嫌なわけないでしょ!
じゃあもらいますね、ぐへへ・・。」

「笑い方怖いですー。」
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