夕陽
「いや。いいから。謝らなくても。目の前見えないでしょ。思いっきり顔面に雪球当たってるから。」
土方はドン引き。している後ろでは
「土方さァん?ここでは戦場ですよ?いくら自分たちの陣地だとはいえ、そんな気を抜いちゃあ駄目でしょう?・・・後ろもーらい」
沖田がドス黒い笑みを浮かべて雪球を片手に構えていた。両手に持っていないことから、さっき永倉に雪球を当てたのは沖田だと伺える。
「「「・・・・」」」
べちゃっ!
豪快に土方の後頭部には雪球が当たった。
左之隊、一人も脱落せずに終了。
(いやぁ別に出番少なかったから容赦なくってわけじゃないんですよ?逆恨みってわけじゃないんですよ?ただ・・・。寂しいなぁって?ホラ、平助も雪面に『へのへのもへじ』書いてるじゃないですか。出番少なかったからですよ、きっと。by沖田)
「結局使えねぇぇぇぇぇぇぇぇ!まじで使え・・・」
「おめぇもだろ」