夕陽



・・・・・・・・・・・・・


土方の部屋。




「・・・総司。お前労咳だったのか」


「・・・そうです」


目は虚ろで、どこを見ているのか分からない



「助かる方法見つかったのに、なんでそんな辛気臭い顔してんだ」


「・・・わたしのせい、で。わたしのせいで!智咲さんは!永遠に孤独なんですよ?!私なんかの為に!!!」


ぱしん。



沖田の頬を、土方が平手打ちする。



「馬鹿か、お前は。智咲はお前の笑顔が見たくてはやってるんだ!何も考えなくていい。・・・笑顔で、いてほしいんだ。」

眉間に皺を寄せて言う。

「・・・。何で・・・」


「余計なことは考えるな。」


「・・・智咲さんのところ、行ってきます。」


しっかりとした足取りで部屋を出る。





< 209 / 462 >

この作品をシェア

pagetop