夕陽



「痛かった・・・ですか?」

捨てられた子犬みたいな目で智咲を見る



ズキュゥゥン!!!


心臓が貫かれるぅ!今なら萌え死にして永遠に生き返ることできない気がする!


「だだだ大丈夫です・・・。全く痛くありませんでしたぁ・・・」


必死に返事する。


「えぇぇ。でも顔赤いですよ?風邪でもひいたんですかぁ?」



そう言って沖田は自分の額と智咲の額をこつんと合わせる。


顔近い・・・。
そう思った智咲は体を仰け反らせる。


ぶっっっっ!


その拍子に鼻血がでた。


鼻血・・・・・・。
ていうか総司さん確信犯でしょうが・・・。黒い微笑みをされてもね・・・。Sですか!!それともドSですか!!



「総司さん・・・あたし熱あるみたい★だから寝るね。」


必死の言い訳で総司さんから離れる。(鼻を押さえながら)



「大丈夫ですかぁ?まだ夏に入ってませんし、寒くないですか?・・・暖めてあげますよ?」



駄目だ駄目だ駄目だ!これは誘惑だよ!鼻血第二派来そうなんだけど?!あ、別に変な妄想なんかしてないし!!


「遠慮しますよ。さ、布団ひきましょうか!!」


そう言って押し入れから布団を取り出し、引き始める。(鼻を押さえているため、かなりひきにくい。手拭いないかな?!ほんとにもぅ!)


「手伝いますよ?あと、手拭いです」



・・・あるなら言ってくれれば良かったのに!手拭い!!とか思いつつ、


「どうも!」


素直に受け取る。


< 212 / 462 >

この作品をシェア

pagetop