夕陽



カポーーン。


・・・先客が。
お風呂に漬かっていた。



「・・・・・平助?」


「智咲?」



「・・・・・叫んでいい?」


いやここで叫ばないと・・・orz


「・・・こちとらみんなの誤解は避けたいわけで。」

「・・・ですね。でも布巻いててよかったぁ!」


この格好は寒い為、風呂に浸かる。あー!温かい!


「え!?何で入るの?!」

顔が赤い平助。いじめたくなっちゃうお年頃のホトトギス!


「・・・駄目?」


そう言って平助に近寄る。


「・・・じゃあ僕あがるから!」


「・・・ちぇっ。
んじゃあいいよあたしあがるから!」


ザバァ!


「・・・・ちぇって何ちぇって!」



ぶつくさ言ってる平助の方へ向く。



「いいの!じゃあまた変装しようね!」



そう言って風呂場を出ようとして・・・。


ぱさり。


何かに引っ掛かって布が落ちる。



平助は胸を見て少し物足りなさそうな顔をした。


瞬時にしゃがむ。



「うわぁぁぁぁぁ!!?見るな!後、物足りなさそうな顔するな!仕方ないでしょ?!悲しくなってくるから!」


傍にあった桶を掴み、復讐心と共に桶をまだ物足りなさそうな顔をした平助へと投げつけた。



「がっ!」


見事頭にヒット!
そして着替えて自室へと!!!!
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