夕陽



「近藤隊は池田屋に。俺たちは四国屋へ行く。」

そういって皆は屯所を出発する。



夜。

とうとう出発の時が来た!
うわぁーはじめてだぁー。時代の表舞台に今、いるよ!



「・・時に智咲さんは屯所守備ですが何故そのような格好を?」


隣にいる山南さんに聞かれる。
猫のコスプレのことか。


「えええー。私も一緒にいけるかと思っていたのに、なんでぇ!!!なんで屯所守備なのー!」


ぶつくさぶつくさ。文句をたれまくる!
なんだよこのやろーー!いきなり屯所守備だ。屯所は今手薄なので危険だ。長州のものがいつ来てもおかしくはない。山南さんがいるから大丈夫だとは思うが。
って何だよォォォォォォ!!!


キィィィと、地団駄を踏む。



「まぁそんなに文句ばっかりたれるなや。いつかは花咲くときがくるでぇ?」



陽気に山崎が話しかけてくる。



「黙れ貧乳マニア!」


「んだと?!貧乳なめたらあかんで?!自分かて貧乳のくせして!」


「るせぇえぇ!禁句ー!それ超禁句ー!!」


山崎と言い合いをする。


「まあ、私たちは屯所を安全に守り抜きましょう。」


穏やかに微笑む。うーん。仏・・・。
でもここはあえて心を鬼に!まぁ身体も鬼だけど←


「・・・時に山南さん。隊服あまってますか」


「・・・。」


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