夕陽




屯所。





「ではでは総司さん、夕ご飯の用意があるから台所いってくるー」

「えー?手伝いましょうか?」

「いや。遠慮なく!!!!!」



総司さんの味付けは超辛い。超甘党って思えないほど。そんでもって自分は食べないし!絶対確信犯でしょうが!


「そうですかぁ。残念です」



「総司誰だこいつ」


「ぎゃああああ出た!」



後ろに土方さん出現。総司さんはへらへら笑ってる。気づいてたなこんにゃろー。



「お化けみたいに言うな。で、誰だ?」

「え?!忘れたんですか!あの日の思い出を忘れたっていうんですか!一緒に海へ行って互いに愛を確かめ合った日を!」

「お前とそんなのした覚えはない」


ドゴッ
土方さんの拳骨が智咲の脳天にヒット。


「土方さんわからないんですか、智咲さんですよ」


頭を押さえてわめいている智咲を指さして総司さんは言った。


「・・・・。うわ、化けて出た」


「何がああああ?!酷いでしょおおおが!!!何!いつも男装してたからきゃわいい女の子になった、いつもは意識してないあの子にもう夢中みたいな感じですか!!」

「あり得るかもな。お前を除いて」


はぁ、と私を哀れんだ目で見る。やめてー。冗談だからー。さっきの冗談だから変態を見る目で見ないでー。


「まぁ総司。医者いってきた結果はどうなったんだ?」

「医者行く前に私が総司さんを連行して壬生寺に行ってそのまま帰ってきました」


ゴガッ
またもや土方さんの挙骨が脳天にヒット!


「・・・なんでそんなことした。なんだ?医者にでも恨みあるのか」



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