夕陽
「・・・。それはそれは深い深い裏話があったのでした。おしまい」
なんか言いたくないので強制的に話を終わらせる。
ゴッ
更に土方さんの挙骨が・・・。
頭と首と胴のあるだるま完成。ゆきだるまならぬたんこぶだるま。
おのれ土方力加減してわざと作ったでしょうが!綺麗にできてるもん!形が!!
「で、何があったんだ?総司」
強制的にお話させてくれないみたいです。私に!
「えーと医者の娘さんがお出迎えに来てくれてそれをみた智咲さんが怒って壬生寺に強制連行されました」
「え?!なんか被害者の告発みたいになってる!まぁ正解だけども?!」
「ほぉ。恋事に無関係だと思っていたお前がなぁ・・。」
にやにやと意地の悪い笑みを浮かべてこっちを見る土方。気色悪いおやっさんみたいだよ
「聞こえてるぞ」
どかっ
次は右寄りにたんこぶを作られました。おのれまたたんこぶダルマを作る気か!ちゃんと胴できてるし!こんにゃろおおお!
「別に?ひひひひ土方さんにどういわれようが関係ないでしゅし?だからわわわ忘れろ豊玉発句集が!!」
「なななんでお前それををを!!!」
土方さんの顔が赤く染まっていく。っふ!勝利は我にあり!
「梅の花!一輪咲いても梅は梅・・・。だったっけ?当たり前だよね・・。」
ふぅ、と溜息をつく。(たんこぶダルマ一つ未完成のまま)
「お前!!」
土方さんが私の口を押えようとする。すかさずよける。(たんこぶダルマ一つ未完成のまま)
私を黙らせようとしても無駄だし!大きく胸を張る。(大きくもない胸で)
なんでそこだけ()の内容変わるんだよ!糞か!!!