夕陽


「しれば迷いしなければ迷わぬ恋の道!!!!ふはははは!私の記憶力、なめたらあかんぜよおおお!学校で嫌でも暗記させられたもんね!!試験にも出るって言われて40首全部!」


土方は益々顔が赤くなる。


「ぜ、全員知っているのか・・?未来では」

「超有名!!必ず隠そうとしても暴露されるがホトトギス!!しかも社会の先生に思いっきり下手連発されてたし!!アハハハハハハハハ!!!」



「よし社会の先生とやらに会いに行くにはどうすればいいんだ」


刀を抜く。うわー可哀想ー。
土方さんが哀れに見えてくるよ。めっちゃ必死だよー。



「ぶっははははははは!残念でしたね土方さん!あれだけ必死に隠していたのに!その努力は無用だったようですね?」


今まで笑いを堪えていた総司さんも笑い始める。あら。総司さんにはバレてたのね。


「おい総司お前まで笑うな!!」



「っっっぶ!!!!」


あらぁ天井から声が。


ドスッ!
土方さんが天井に刀を刺す。


「おい山崎ィィィィィィィ!!!聞いてたのかてめぇえぇぇぇぇ!!!!出てこい!きっちり指導してやらぁ・・・。」



正体山崎さんでした。


すっと天井から降りてくる。



「勘弁してくださいよ副長ォ。みんなわろうててなんや思うて来たら副長の発句集の話しててん。こちとら笑い堪えんのにどれだけ必死やのーて思うてん?」


うわァ山崎超涙目。笑い堪えすぎて超涙目!!!今でも口に手ぇ当ててるしぃ。やっぱり監察さんに隠し事は無理です。


「山崎ぃ。お前監察の仕事で原田の部屋の天井で今日一日過ごせ。夜寝るときもだ。」

「ちょ!やめてくださいよ!原田はんの部屋どないうるさい思うてんですか副長!イビキ寝言歯ぎしりの余分三兄弟やで?!」

「っるせぇ!!いいから明日目の下にクマ作ってこい。いいな?」


うわー職務なんたらだ。なむなむ。







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