夕陽


少し歩いたのち、島原へつく。


「あぁ!久しぶりの島原!超久しぶり!」

「智咲さんあまりハメはずさないようにしてくださいよ?」

総司さんは心配そうに言う。


「大丈夫だってぇ!あ、お座敷だぁ!一番乗り!」



そう言って走って一番にお座敷に上がる。いえあ!!



しかぁし問題はここから!

春ちゃんがいるかである!春ちゃんを覚えていらっしゃいますでしょうか!


「・・・・いたぁ!春ちゃんッ!」


「智咲はん!まぁこれは久しぶりで!元気にしてはりました?」


きゃぁぁと春ちゃんに抱きつく。



「超元気ぃ!ねぇ春ちゃん!遊郭やめて女中に来て!一人じゃキツい!」

「じゃあ智咲はんが身請け頼んます!」


「うは!!どんときたぁいくらでまっかお嬢さん!」


あぅ、春ちゃんいい匂い・・・。



「うちはだいたい20両やで!」


「・・・きつっ!半分しか出せへんでお嬢さん!」


「その前にどこで住ませるつもりだ。」


背後に土方さん出現!うわ怖っ!!


「勿論屯所。」


「駄目だ。余っている部屋もねぇ。」


はぁ、と土方さんため息。
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