夕陽
「・・・ううん、いい方法は・・・ないかな。!!!そうだ女将さぁん!」
「何かあったの?」
「うん!・・・値切る!!!女将さぁぁん!」
襖を少し開けて女将を呼ぶ。
「はぁい。何のようで?」
すーっと襖を開けて、
ニコニコ笑顔。
「春ちゃんを10両で身請けさせて!」
ぴしっ
笑顔にひびが!!
「それは困ります。最低20両は払っていただかないと。」
うわーきつー。
「そこをなんとか!」
必死で泣きつく。
「困ります!!・・・あらぁ?お客様いい顔してはりますね・・。1週間ここで働いてその分稼いでくれはったらどうです?」
じーーっとお顔観察。
「うーん。土方さんに聞いてみる!ひーじーかーたーさーーーん!」
勝手になんかやったら怒られそうだもんね!
「っるっせぇ!!」
怒鳴られたし!!
「土方さん土方さんあのね土方さん!!」
「落ち着け。あと鼻息荒いから近寄るな」
額を抑えられて近づくのを拒否される。
「えっとね!1週間ここで働きたい!」