夕陽

「・・・ううん、いい方法は・・・ないかな。!!!そうだ女将さぁん!」


「何かあったの?」

「うん!・・・値切る!!!女将さぁぁん!」


襖を少し開けて女将を呼ぶ。


「はぁい。何のようで?」


すーっと襖を開けて、
ニコニコ笑顔。


「春ちゃんを10両で身請けさせて!」


ぴしっ

笑顔にひびが!!


「それは困ります。最低20両は払っていただかないと。」


うわーきつー。


「そこをなんとか!」

必死で泣きつく。


「困ります!!・・・あらぁ?お客様いい顔してはりますね・・。1週間ここで働いてその分稼いでくれはったらどうです?」

じーーっとお顔観察。


「うーん。土方さんに聞いてみる!ひーじーかーたーさーーーん!」

勝手になんかやったら怒られそうだもんね!


「っるっせぇ!!」


怒鳴られたし!!


「土方さん土方さんあのね土方さん!!」

「落ち着け。あと鼻息荒いから近寄るな」


額を抑えられて近づくのを拒否される。


「えっとね!1週間ここで働きたい!」


< 267 / 462 >

この作品をシェア

pagetop