夕陽
「ところでー土方さぁん?新しい女中様とはどちらに?」
「・・はぁ・・。あっちだ。」
ごますりすりしながら近づくと土方さんは溜息をついて近藤さんと喋っている女の子を指差した。
いそいで走り寄る。
それに気づいたのか、冬ちゃんは振り向く。
「ええっと、冬と申します。よろしくお願いします。」
ぺこりとお礼。超可愛い!何この子!超何この子!
「ふぉぅ!冬ちゃぁん!わたくし女中の智咲といいます!でも今怪我してるから休養してるの!だからしばらく1人だけどごめんね!」
手をぶんぶんと掴んで握手、握手。
「え、ええ。よろしくお願いします。早速ですが、お仕事を教えていただいてもよろしいでしょうか?」
「うん!断る理由なんてないさよ!さぁ!おいで天国(という名の台所)へ!!」
「は、はい・・。」
冬ちゃんの手を掴んで台所へ向かう。
冬ちゃんってなんか・・・謙虚でおとしやかで静々してて・・。日本人の代表みたいな人だねぇ・・。なんか身長私よりもちっちゃいし!!
小動物みたい!!!!!!!
うふうふと妄想してると、台所につく。
「はい。到着!」
にこりと笑って冬ちゃんの手を離す。
きょろきょろと周りを見渡してから、冬ちゃんは溜息をつく。
「・・・?どうしたの?」