夕陽
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『アハハハハハ!平助ぇぇぇ!!待ってゴラァァァァ!!』
ビュンッビュンッ
智咲が手に持っているのは、縄。
『アハハハハハ!!捕まえてごらぁん!!』
海で智咲とおいかけっこ。
『アハハハハハァ、本当は捕まってみたいく・せ・に★平助のいけずぅ!!』
『アハハハハハァ、それも楽しいかもね。』
おいおい何言ってんだ僕!
『つぅかまあえたっ』
ぎゅうっ
智咲が抱きつく。
地味に恥ずかしい。
ていうかなんだこれ。夢か?
『アハハハハハ、捕まってしまったよ。』
『…もぉ、どこにも行かないで?』
甘えたように上目遣いをする。
『…どこにも行かないよ。』
ゆっくりと智咲へと顔を近づけて……
…………………
「う゛わぁぁぁぁぁ!!」
がばり、と夢主こと藤堂平助は起き上がる。
「・・・嫌な夢見た・・・。」
「どんな夢?」
「そりゃあ智咲がでてきて・・・って誰?!」
声のするほうへとむく。
「へぇ・・・私が出てきたら嫌な夢なの・・・?」
智咲だ。あぁ、運悪…