夕陽
「うわぁ見てみて土方さん!肩の傷も治ってる!」
肩を露出させて依然まで傷があった場所を見せびらかしている。
こいつ・・・さっき俺が告白したのを忘れたのか?
そして、眼帯もとって。
久しぶりに見る、智咲の右目。
「きゃぁぁ!視界が広がった!すげぇぇ!」
はしゃいでいる智咲を横目に、あることに気がつく。
足元を見る。
もちろん智咲が倒れていたところには少ないけれど血だまりがあるわけで。
大事な書類に血がついているわけで・・・
ゴガン!!
今までで一番力を入れて、智咲の頭を殴った。
「いったぁぁぁぁぁい!!!」
やっぱり俺と智咲の関係はこれでいい。そう感じた。