夕陽




「ついたァァ!!」



ものすごく強い紫外線の中、やっとの思いで湖にたどり着く。


「よっしゃ入るで!!」


「何故に山崎さん出現?!」


隣にいたので、ちょうめん玉飛び出そうになったし。いつからいたし。



「まぁいいや!着替えてくる!」


そういって近くの木陰に隠れる。あ、涼しい。



一気に袴を脱ぎ、みんなの下へと向かう。



「いやふーー!みんなもう着替えた??」


手を振って、駆け寄る。


「ちょ、なんだ智咲!!なにその着物は!!」


土方さんは顔が真っ赤です。


「えへへー。土方さん、照れてるのぅ?」


「ちげえ馬鹿!」


「ひでぶ!!」


土方さんの拳が私の顔にめり込む。


「ぶえぇぇ。」


「ていうか智咲、どうしたのその服は。」


「これ?12歳のときの水着だよ~?」


平助の問いに軽やかに答える。


「智咲12歳のときから成長してへんのか?」


「んな!?してるもん!」


山崎とか死んじゃえばいいのに!!


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