夕陽


「んじゃあどっちが上になるか決めてー」


「ちなみにビリの組はどうなるんだ?」


「どうしますか、副長」


左之の質問にどうしようもないと感じたのか、平助は土方さんを頼る。


「んじゃ一週間一位の奴のいうことを聞く。」



「「「「・・・・」」」」



「・・・智咲、負けにはならないように・・・」


斉藤さんの目が少しだけ輝いている・・・。


「がんばります!って私上でいいですか?」


「いい。」


「ありがとうございます!」


うおっしゃー絶対に負けてたまるか・・・。斉藤さんの希望のためにも・・・。




みんながぞくぞくと騎馬を作り始める。


うわ土方さん上だ。意外・・・。


「智咲。乗って・・・」


「あ!今のります~」


屈んでいる斉藤さんの背中を上って、肩に乗る。


「うわぁ、高い!!」


「・・・。(柔らかい・・・)」



平助も上だ。・・・当たり前か。左之担げそうにないし。






< 390 / 462 >

この作品をシェア

pagetop