夕陽
ゆっくりとすぅちゃんが近づいてくる。
「ほら。あった。」
私の刻印の場所をなぞる。
瞬間、刻印が焼けるように熱くなる。
この感覚は・・・そうだ、誘拐されたときにもなったときがある。
でも今はそれ以上に痛い。
「痛いッ・・・・ッあ゛、あ゛あ゛あ゛あ゛ッ!!!」
痛みのあまり、うずくまる。
すぐに総司が駆け寄って、背中をさすってくれる。少しだけ、安心できた。
「てめ・・・智咲に何をした!」
「何って・・・覚醒だよ。」
「う゛・・・。いたい・・・ッ」
「大丈夫ですか、智咲さん!」
何かが、はいりこんでくる。
「あ゛ぅぅぅっ」
耐え切れない、何かが。
「・・・もうすぐで、永遠になるよ。お姉ちゃん」