夕陽
体中が痺れていく。
ここは何処?私は何?
自分の存在が、分からない。
ある人は、こう言った。
『最初の悪魔』が、この地に降り立った。
ある人は、こう言った。
あなたこそが、『神の使い』だ。
みんな、私の容姿を見て名前を決める。
みんな、私の心を覗いてはくれない。
誰も私をちゃんと見てくれない。心を見てくれない。本音を、聞いてくれない。
友達がほしい。私を見ても、いつもと変わらない態度をとってくれる、友達が。