夕陽




体中が痺れていく。



ここは何処?私は何?




自分の存在が、分からない。



ある人は、こう言った。


『最初の悪魔』が、この地に降り立った。


ある人は、こう言った。

あなたこそが、『神の使い』だ。




みんな、私の容姿を見て名前を決める。
みんな、私の心を覗いてはくれない。






誰も私をちゃんと見てくれない。心を見てくれない。本音を、聞いてくれない。





友達がほしい。私を見ても、いつもと変わらない態度をとってくれる、友達が。




< 419 / 462 >

この作品をシェア

pagetop