夕陽

そこで見かねた藤堂が、
割って入る。

「そこらへんで放送禁止用語使うの、
やめにしませんか?2人とも。」

「はぁ?!
いつうちがほうそうきんしようご
なんて使った?!
うぎゃらぁ、
沖田しゃん、たしゅけてぇーーー」

最後のほうは棒読みで沖田に助けを求める。

「あはは、そこらへんにしといたほうが、
いいですよ、智咲さん。」

微笑みながら沖田は言う。

「うりゅー。
今回のとこりょはあきりゃめてやりゃぁよ!
今度覚えとけよ。」

最後の言葉だけ呂律がちゃんと回った。

「うー、
沖田さん、ぎゅー。」

暇になった智咲が、沖田に抱き着く。

「もしかして、2人は男色のかんけ」
「違いますよ」

原田の勘違いの言葉を沖田はさえぎって
否定した。

「えへへ、
沖田さん、温かぁい。」

智咲はそういったまま離さない。

「困りましたね・・・。」

見かねた土方が、

「今日の宴はここで解散だ。
総司、智咲を部屋まで連れていってやってくれ。」

「わかりました。」

沖田は苦笑いしながら自分に抱き着いたままの
智咲をお姫様抱っこのように持ち上げる。


軽ッ
本当にちゃんとご飯食べてるんでしょうか・・
少し不安になった。



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