夕陽
「「えええええええええええええっ!?!」」

沖田と智咲の声が重なる。

「なんでですか?!
私が大阪に行くなんて、聞いてませんよ?!」

「そうですよ!私もですよ!!」

2人とも必死になって講義する。

沖田は甘味処がないかもしれないから。
あっても見つけられないかもしれないから。

智咲はこの時代の移動手段が、
歩くことしかないと知っていて、
歩くのがだるかったから。

それぞれ理由は違うが、一応
話がかみ合っていた。

「大丈夫だ。
今決めて今報告した。」

土方は力強く言う。

「むー。仕方ないですね。」

沖田は頬を膨らませる。

「・・・・フンッ」

智咲は拗ねる。

「智咲、副長命令だ。
芹沢達と大阪へ行って、
男ということを思い込ませてやれ。」

「・・・わかりましたよぅ。」

智咲は渋々承諾した
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