夕陽
・・・・・・・・・・・・・・・・

「もぅっ!
なんなんですかね、土方さんは!
・・・なんか、すいませんね。
沖田さん。巻き込んじゃったみたいで。」

智咲が申し訳なさそうに言う。

「いえいえ。
私も大阪には少し興味があったんですよ。」

沖田が笑う。

「それより、大阪に今日!いくんですよね!
甘味処いきましょうよ!
甘いもの蓄えておかなきゃ!」

沖田が目を輝かせて言うのを見て
智咲はあきれる。

「もぉ。
そんな甘いものばかり食べてたら、
太っちゃいますよ?」

「そういいながら智咲さんもたべるじゃないですかぁ」

笑いながら2人は甘味処に足を運ぶ。


この後2人が大阪に向けて腹ごしらえ
的なことをして、
甘味処の店主を困らせた。


「ふぅぅ、たくさんたべましたねっ!
もうこんなに日が暮れてます。
屯所に戻りましょう。」

「ですね。
でも、何か忘れている気がするんですよ。」

智咲が首をかしげる。

「・・・
今日って、何で甘味処に来たんでしたっけ?」

沖田が青ざめる。

「あ。
・・・大阪に、今日出発する・・・
とか言う理由で・・・」


智咲も青ざめる。

「うぇえええっ
土方さんに怒られるぅぅぅぅぅっ」

2人は屯所に向かって全速力で走り出した。
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