夕陽

「ありがとうございます。
大阪楽しみになってきたね、
総司さん!!」

智咲が沖田に微笑みかける。

「ですね、智咲さん。」


それを見た3人組が唖然としている。

そして永倉が智咲の手を掴み、
自分の部屋まで引きずっていく。

「いたたっ
もう、強く掴みすぎですよ。
何なんですか?一体ー」

智咲が頬を膨らませる。

「なんで総司に敬語を使わない?
何かあったのか?
呼び方も沖田から総司に変わってるし。」

永倉が智咲に問う。

「えへへ!
良くぞ聞いてくれましたね!
実は、そんな仲になったんですよ!」

智咲が誇らしげに言う。

「なんと?!
まさか智咲と総司が
男色の仲だとは・・・
お願い、総司を普通の世界に
戻してくれ。」

永倉が手を合わせる。

「ちょっ!
ちげえええええっ!!
何勘違いしてんですか!
そういう意味じゃないですよ!
敬語を使わないほど仲のいい
友達になったんです!
本当、やめて・・・・」

智咲は焦る。

「なぁんだ。
やっぱり冗談だと思ったぞ、
なんせ男色だからな!」

「永倉さん。
動揺しすぎですよぉ!!
しかも男色じゃないですって!
しかも永倉さんが手を合わせたとき、
顔が本気でしたよ?」

智咲は最後の言葉をドスの聞いた
声で話した。
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