夕陽
「いやいやいやぁ。
やっぱり違うと思ったぞ。
なんせ智咲と沖田だもんな!
友達の仲だもんな!
最初から信じてたぞ!!」
永倉が空笑いをする。
「本当ですかぁ?」
智咲が永倉の顔を覗き込む。
(智咲の顔って本当女みてぇだな・・)
智咲の顔をどアップで見た永倉は思った。
「いやあ。
本当だよ。信じてる証拠に
これから島原に飲みにいかねぇか?
総司や原田たちも連れてさぁ!」
永倉が紛らわすように智咲を誘う。
「うぅん。
何か紛らわされてるような・・・。
まぁいいですけど、
島原?ってなんですか?」
智咲が聞く。
「はぁ?!
島原もしらねえの?!
やっぱ智咲はガキだな。」
永倉が高らかに笑う。
「し、知ってますよ!
島原?位!!
いきましょうよ、島原!
総司さんたちも連れて!」
智咲はガキと言われて、
はらがったったので、一生懸命強がる。
でも島原?と疑問系になってしまっている。
「ああいいよ。
早速総司達を連れてこようじゃないか。」
永倉は肩を震わせながら部屋からでて、
沖田たちのほうへ向かう。
「むぅ、
まぁいいもん・・・。」
智咲は頬を膨らませながら永倉についていった。