夕陽

「総司さあぁぁぁっん!
原田さんたちをつれて、島原にいこう!」

やっと沖田を見つけた智咲は
早速沖田を島原に誘う。

「ブッッッッ」

沖田は啜っていたお茶を思いっきり
庭へ吐き出す。

「何ぃ?
汚いよ?総司さん。」

智咲は沖田を一応心配する。

「智咲さん・・・
島原をどういうところか、
知ってるんですか・・?」

沖田は遠慮気味に尋ねる。

「うん?知らないよ。
でも永倉さんに誘われたから、
いくの!
総司さんも、いいでしょ?」

そういって沖田の手をひっぱる。


沖田は悪戯心が芽生える。

(島原がどういうところか、
見せ付けてやりましょう・・・)

「いいですよ。
いきましょう。今からですよね?
ですが明日は大阪に行くので、
お酒は飲んではいけませんよ。」

「はぁい。」

2人は原田たちの待つ、
玄関へと向かった。
ちゃんと、刀を差して。
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