夕陽

・・・・島原・・・・

「ここが・・・」

智咲は驚く。

まるで現代のキャバクラじゃないか・・・


土方は周りに女がたくさんいる。

原田は腹踊りしている。

後は皆それぞれ女子と話したりしている。
たまに芸者をみたり。

「ねぇねぇ、
橘はん?うち、お酒飲みたいわぁ。」

一人の女子が智咲に話しかける。


(うわぁ、こういうタイプ、苦手・・・)


「明日は仕事があるので飲めません。
すいませんね。」

智咲は笑う。

「そうなんどすかぁ。
橘はんって、女子みたいなお顔してはりますのね。
うちらの格好したら、さぞかし別嬪になりますでしょうに。
一回女装、してみまへんか?」

とんでもないことを、女子が言う。

「・・・。(土方さんを返り討ちに合わせる、
チャンス!じゃないのこれは!!)
・・・やります。
土方さんをだましてやります。
でもこのことを誰にも言わないでくださいよ?」

智咲は女子に言う。

「わかってますえ。
ささ、こちらへどうぞ。」

女子がある部屋に招待する。
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