夕陽

大阪って歩いていくと面倒

・・・・・・朝・

「智咲さん!智咲さん!
みんなもう玄関で待ってますよ?」

沖田が未だ寝ている智咲を起こす。

「ふぇ??
・・・あ」

どたどたどたどたどたぁっ!!!


「すいませんでしたぁ!
寝坊しました!」

起きたばっかりの髪を必死に縛りながら走る。

「おせぇぞ。」

土方がむっつりしている。

「はい、これ。
智咲さん朝食べてないので。」


沖田が土方を無視して握り飯3個を
渡す。

「たべながら歩いてくださいね。」

「ありがとお!総司さんっ!」

「おい無視してんじゃねえぞ」

土方は額に青筋を立てていた。

「無視してないよ、
土方さん。一応ね」

「てめっ一応って何だ一応って!」

土方の青筋が増える。

「まぁ、まぁトシ。
そんな怒るな。
じゃあいってくるよ。」

近藤が土方を押さえ、出発の合図を出した。

「そうだよトッシー。
頑張ってくるねっ!」

「そうです。トッシー。
いってきますね。」

「てめぇら・・・・」

土方の青筋がいつもより多く浮かんでいた。
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