夕陽

「え?!むむ、
無理だよお!嫌!」



私の背中を押す、友達『だった』人。



「はい智咲ちゃんの家到着ーー♪
いってらっしゃいー
1万は持ってこいよ。」


「え・・・
そんなに・・・・」


「そんまま家から出てこなっかったらぁ
どうなるか分かってんの?」

「・・・はい。」




・・・・・・・・・・・・

・・・・・・・・

・・・・・・・・・


「やっぱり親は子に似るって言うわね。
智咲ちゃんは----としていることは
一緒じゃない!
最悪!成績とか顔はいいから
預かったのに。」


「・・・・ごめんなさい。
もうしません。
本当です。」


「アンタが私から盗んでいったお金は合計13万よ?!
返してよ!」

「っご、ごめんなさい!ごめんなさい!!!」



・・・・・・・・

・・・・・・・・・・・

・・・・・・・・・・・・・・



「いっ、痛いッ!痛いよ・・・いやッ、こんな記憶、いらないのに・・・ち、違う・・・これは・・わたしじゃないよ・・・ッ!!!」



頭がいたい。


ゆっくりと、薄れていく視界。




その場で意識は途切れた。









・・・橘智咲(18)行方不明。


1年経った今でも、消息は不明。















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