二人の世界





角砂糖と世界は、同じ秤になんて掛けることはできないけれど。





人間の命なんて
人間が創り出した世界なんて


君にとっては、角砂糖と同等で。




異国のブラックコーヒーにミルクを注ぎ、角砂糖を落とすように


世界には
大きな何かが


ぽとり、と落とされた。





甘い匂いと光と君の微笑み。


影は、僕と重なった。





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