微笑みは瞳の奥へ(更新休止中)

平日だけ、朝の時間帯にも契約があるのは学校があるからだろう。

後は、夕方4時から9時までか……。

前のお手伝いさんと契約時間はあまり変わらないようだ。

母が以前契約していた家事代行サービスのお手伝いさんは、40代〜50代位のスタッフがほとんどだった。

制服も会社名が印刷されたエプロンと三角布だったし……。


食事を終え、部屋に戻って学校の課題を片付けていると携帯が鳴る。

母からだ。

「もっしもーし! コウちゃん、いい子にしてる?」

「……母さん、酔ってる?」

声のテンションが高い。

電話先にいる母の後ろからは、何と言っているかは聞き取れないが男の声がする。
今の恋人だろうか。

前の恋人と別れてから、まだ一週間と経っていないはずだ。

「……え? 嫌ね、息子よ息子」

先ほどより小さく聞こえる母の声。

「あ、ごめんね。どう? そっちは。新しいお手伝いさんと上手くやっていけそう?」

「上手くも何も……母さん、今度はいつ帰ってくるの?」

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