微笑みは瞳の奥へ(更新休止中)

「とりあえずー、洗濯物畳んで、風呂湧かしたんすけど。他にも何かあったら言って下さい」

「はあ……」


芳野さんから、土日は違うスタッフが来るとは聞いていた。

それが石和田さんなのだが……

この外見と口調にも驚いたけど、コンビニおにぎりって……。


「あ、俺も飯一緒していいっすか?」

と、向かいに座り、おにぎりのフィルムを破り食べ始める。

「しかしデカイっすね、この家。庭もデカイし、風呂場もデカイし、テレビもデケー」

「はあ……」

「ぼっちゃん、テレビっていつも何見てんすか? 俺は――」


ひとりでよく喋る……。

馴れ馴れしくはあるが、よく笑うし、芳野さんとはまるで正反対だ。


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