その素顔、俺のもの
第一章
子供の頃の思い出
あたし、山本カナは桃山高校の1年生です。
今日も歩いて学校に向かいます。
ガヤガヤ・・・
ガヤガヤ・・・
教室に着いて鞄から教科書などを取り出して机にしまう。
アリイ早く来ないかなぁ・・・
アリイは幼なじみであたしの一番の親友なんだ♪
あたしはキョロキョロと辺りを見渡すと、アリイが教室に入って来た。
『カナおはよー♪』
ニコッと笑いながらあたしに挨拶をするアリイ。
女のあたしが言うのも可笑しいけど、あんな笑顔されたら絶対誰でもイチコロだな。