水晶玉は恋模様
「きゃーっ!浅岡くぅうん!」
グラウンドでサッカーをしている男子達のうちの、
1人の男の子に向かって猛烈に手をふる。
もちろん本人は気付いていないけど。
「このごろ牡丹ばっかり恋しててさぁ、
私もしたくなっちゃったのよねぇ♪」
そんな事言いながら私に向けてある『申込用紙』を
ヒラヒラさせた。
「あたし、サッカー部のマネージャーになる!」
圭子はその紙を胸の前に抱いて、
夢見心地の口調になった。
望がとなりで大あくびをする。
「まだそんな事言ってんの~?
マネージャーはきついぞ。」
そういう望は一年生の頃、
先輩に勧められるがままにテニス部のマネージャーになった。
けれどそれが運の尽きと言うもので、
それから毎日、望は苦労の連続だったようだ。
グラウンドでサッカーをしている男子達のうちの、
1人の男の子に向かって猛烈に手をふる。
もちろん本人は気付いていないけど。
「このごろ牡丹ばっかり恋しててさぁ、
私もしたくなっちゃったのよねぇ♪」
そんな事言いながら私に向けてある『申込用紙』を
ヒラヒラさせた。
「あたし、サッカー部のマネージャーになる!」
圭子はその紙を胸の前に抱いて、
夢見心地の口調になった。
望がとなりで大あくびをする。
「まだそんな事言ってんの~?
マネージャーはきついぞ。」
そういう望は一年生の頃、
先輩に勧められるがままにテニス部のマネージャーになった。
けれどそれが運の尽きと言うもので、
それから毎日、望は苦労の連続だったようだ。