好き。
洗面所に行くと

鏡をふと、見た。


もちろん、何かが起こるわけでもなく

私の姿が映っているだけ。


私は何を期待してたのだろう。

なぜか無気力感に襲われた。

顔をあらって

髪の毛をといて

歯磨きをして

学校へいく準備ができた。


「…行くか。」


めんどくさそうに靴をはき、

ドアを開ける。


太陽の光が目に入る。

朝日が眩しくて目をくらます。


――あぁ、朝日はこんなにも眩しいのに
なぜ私はこんなに暗いのだろう?


理由なんて考えたくなかった。

何も考えず


とぼとぼと学校へ歩いた。

地面を見続ける。

何も変わらないアスファルト。




「下ばっかり見てるとダメだよ。
 もっとちゃんとしなさい。」



…誰かが入ってた言葉。


その「誰」かは覚えてないが


なぜか安心した。





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